RTMコンテスト
RTMコンテストは、SICE システムインテグレーション部会講演会で毎年実施されているRTミドルウェア関連のソフトウェアコンテストです。
私は、2012年、2013年と作品を出しています。また、2013年から個人賞も出しています。
SI2013
作品:対話型システムのためのRTコンポーネント群
対話型のシステム構築を容易にするために作成したRTコンポーネント群です。ここで公開するRTコンポーネントは、既に、公開されているOpenHRIとともに公開する予定です。
対話型システムのためのRTコンポーネント群として以下のコンポーネントを開発しています。
- 対話制御コンポーネントSEATを機能拡張し、文字列以外のデータポートへの対応およびSEATMLにPythonスクリプトおよびシェルコマンドへの対応 ( eSEAT )
- KINECT for Windows SDKを用いたKINECTセンサRTC ( KinectRTC )
- KINECセンサRTCのスケルトン出力から各関節角の角度変換RTC ( Skelton2JointAngle )
- KITECTセンサRTCからのスケルトン出力をベースにしたジェスチャ認識RTC (SimpleGesture)
- RTCベースのシステム開発時に利用可能な、ボタンベースのGUIを容易に実現可能なRTC(SUIT) ( SUIT )
- KinectRTCの出力をモニタするRTC ( CvMonitor )
また、上記のRTCを用いた以下のシステム例の公開も同時に行います。
- ジェスチャ認識で動作するG-ROBOTS GR-001およびRQ-HUNOのコントロールシステム (HunoSample)
- 赤外線モジュールを利用した家電コントロールシステム (IrControl)
- PowerPoint, MediaPlayerと組み合わせたジェスチャ認識ベースのプレゼンテーションシステム(Presentation)
受賞
- グローバルアシスト賞(団体協賛:株式会社グローバルアシスト)
- インタラクションコンポーネント賞(個人協賛:鈴川裕一(UDトラックス株式会社))
SI2012
作品:RTCビルダ on the Web
RTCビルダ on the Web(RTCBoW)は、RTコンポーネントを開発するためのツールであるRTCビルダを、Webアプリケーションとして実装したものです。
本家のRTCビルダは、Eclipseのプラグインとして実装されており、問題なくインストールできていれば使いやすいツールなのですが、Eclipse自体がJavaを要求することもあり、Webアプリにできないかと思って開発を開始したものです。
開発にあたっては、単にRTCビルダのWebアプリ版を作るのではなく、Webアプリでできることを最大限利用することを念頭において開発を進めています。
RTCBoWの主な特徴は、以下の通りです。
- Apache+PHPによる動作。利用者(開発者)は、Webブラウザのみ必要。
- サーバー側でコンパイラを適切に設定すれば、実行オブジェクト生成も可能。
- ソースコードの実装機能のサポート(簡易ソース履歴管理機能)
また、現在のところRTCoWでは、以下の機能が未実装です。
- サービスポートをもったRTコンポーネントの作成機能
- ドキュメント作成機能
- Python,JavaのRTコンポーネントの作成機能(テンプレート生成部分を実装すれば可能)
- VC++2010以外のコンパイラによる実行オブジェクト生成
- BitBucket,Githubなどの外部リポジトリとの連携機能
OpenRTMのサイト:http://openrtm.org/openrtm/ja/project/RTCBoW
受賞
- ベストコンセプト賞【提供:ロボットビジネス推進協議会】
- 初心者にやさしいRTCで賞【提供:菅佑樹(個人)】