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Yarbsのインストール
Windows上にOpenRTM-aistをインストールする場合には、通常、オフィシャルサイトにあるインストーラを用いてインストールを行いますが、これとは別に拙作のWindows用パッケージ管理プログラムrptを用いても最新版のOpenRTM-aistをインストールすることができます。
ここで紹介しているビルドシステムYarbsは、rptパッケージには同梱されていますので、rptでOpenRTM-aistをインストールした場合には、特にインストール手順はありません。
ここでは、オフィシャルサイトで配布されているインストーラでOpenRTM-aistを導入した場合のYarbsのインストール手順について説明していきます。
Yarbsに必要なソフトウェア
Yabesは、OpenRTM-aist-1.2.1を対象に開発を行っていますので、OpenRTM-aist-1.2.1(2019/10/04 現在では、一般には未公開)、及びPython3.7, Graphviz等が必要です。
下記に、必要なソフトウェアを記載しておきます。
また、Pythonのモジュールとして下記が必要になります。(pipコマンドでインストールします)
- pyreadline
- pyyaml
- pydot
- pillow(PIL)
上記の他にYAMLファイルやソースコードを編集するためにテキストエディタが必要になります。テキストエディタとしては、Visual Studio Codeが便利だと思います。
OpenRTM-aistのインストール
OpenRTM-aistのインストーラは、オフィシャルサイトからダウンロードできるようになります。インストーラをダウンロードして、インストールしてください。OpenRTM-aistのインストールには、Python2.7, Python3.5, 3.6, 3.7のいづれかが必要ですが、Yarbsでは、Python3.7で開発を行いましたので、Python3.7を推奨します。
また、Visual Studioの最新版(Visual Studio 2019)を使う場合には、cmakeも最新版(3.15.4)をインストールしてください。
OpenRTM-aistのインストール手順は、
- Python3.7のインストール
- Visual Studio 2019 (C++ 64bits)のインストール
- cmakeのインストール(msiでもzipでも可)
- OpenRTM-aist-1.2.1の標準インストール
で行うと良いと思います。
また、rtcmdでRTシステム表示に必要ですので、Graphviz-2.38(msiでもzipでも可)をインストールしてください。
Yarbsのダウンロードとインストール
OpenRTM-aistのインストールが終了後は、インストールディレクトリを確認してください。
OpenRTM-aistの標準インストールでは、''C:\Program Files\OpenRTM-aist''にインストールされているはずです。
OpenRTM-aistの標準インストールでは、''C:\Program Files\OpenRTM-aist''にインストールされているはずです。
> dir "C:\Program Files\OpenRTM-aist"
C:\Program Files\OpenRTM-aist のディレクトリ
2019/10/04 09:00 <DIR> .
2019/10/04 09:00 <DIR> ..
2019/10/04 09:00 <DIR> 1.1.0
2019/10/04 09:00 <DIR> 1.1.1
2019/10/04 09:00 <DIR> 1.1.2
2019/10/04 09:00 <DIR> 1.2.0
2019/10/04 09:00 <DIR> 1.2.1
7個のディレクトリ XXXX バイトの空き領域
上記のようにインストールが確認できれば、Yarbsをダウンロードして、展開してください。Yarbsのソースコードは、Githubにありますが、このサイトの添付ファイルをダウンロードしてください。
次に、コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。コマンドプロンプトを管理者権限で開くには、Windowsメニューから開くか、下のようなコマンド入力を行います。
> powershell start-process cmd -verb runas
次にダウンロードしたアーカイブを展開します。
> cd /d %HOMEPATH%\Downloads
> tar xzvf OpenRTM-aist-1.2.1-yarbs.tgz -C "C:\Program Files"
アーカイブの展開が終われば、Pythonのライブラリをインストールします。OpenRTM-aistのインストール時にインストールしたPythonのディレクトリにPATHを通して、pipコマンドが使えるようにして、下記のコマンドを実行します。
> pip install pyreadline
> pip install pyyaml
> pip install pydot
> pip install pillow
以上でビルドシステムYarbsのインストールは完了です。
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