RTシステムエディタ on the Web
OpenRTM-aistの標準ツールであるRTシステムエディタをJavascript+PHP+rtshell Javascript+Python+trctreeを使ってブラウザ上に実装を行っています。
RTコンポーネントに関わる操作は、rtshellを外部シェルで実行させて rtctreeを使ったCGIで実現していますが、将来的には、WebSocket+改良型のネームサーバを用いた実装形態に移行する予定です。
RTCビルダ on the WebとRTシステムエディタ on the Webを利用することで、OpenRTM-aistを用いたコンポーネント開発、システム開発をWebブラウザ上で実現し、開発環境のクラウド化を目指しています。
RTシステムエディタ on the Webでできること
RTシステムエディタ on the Webでは、現在、下記のことを行うことができます。
- ネームサーバーへアクセスし、登録RTCを参照する。(複数のネームサーバーへの対応済み)
- ネームサーバービューに表示されたRTCをドラッグアンドドロップで、Online System Diagramエリアに表示。
- Online System Diagramエリアに表示さえたRTCのデータポート、サービス接続。
(2つのRTCを選択すると、接続可能な組み合わせを表示させ、接続&解除を行うこともできます) - 表示されたRTCの状態の変更(アクティベート、ディアクティベート、リセット)
- 選択したRTCのコンフィグレーションの設定変更。(コンフィグレーションセットの選択、一括変更や Widget,制約条件には未対応です。)
- ダイアグラムに表示された構成図をSVG形式で保存
RTシステムエディタ on the Webでできないこと
現在のRTシステムエディタ on the Webでは、下記のことはできません。
- RTSプロファイルの読み込みと書き出し。(今後実装予定です。) (2013年7月9日版では、ローカルファイルの読み込みとダウンロード、サーバーサイドの読み込みに対応。
コネクターのプロファイル、コンフィグレーションの再構築には未対応。) RTCのエラー状態の表示とリセット。(今後実装予定です。)(2013年7月1日版で対応済み)- RTC の90度回転。(実装予定なし)
- マネージャー関連の機能。(ネームサービスビューにも正常に表示できないと思います)(実装未定)
- 複合コンポーネントに関する機能。(実装予定なし)
- オフラインシステムエディタ。(実装予定なし)
- Execution Context View。(実装予定なし)
- RT Log View。(実装予定なし);
- 複数のOnline System Diagramへの対応。(実装未定)
デモサイト
RTシステムエディタ on the Webは、まだ、α版のレベルの完成度ですが、デモサイトを公開しています。このサイトでは、実際のコンポーネントは動作しておらず、すべてのデータがダミーデータになっています。
β版の公開
2013年7月9日、現在までに開発した部分の公開をいたします。(変更履歴は後述)
Windowsのみで動作するバイナリ版(py2exeで実行ファイル形式にしています)とPythonスクリプト版(rtctreeが必要です)を公開します。下記のファイルをダウンロードし、解凍後、rtse.batをダブルクリックするかrtse.pyというスクリプトを実行させると簡易Webサーバーが起動します。
あとはブラウザから http://localhost にアクセスしてください。FireFoxでの動作確認は行っておりますが、他のブラウザでは正常に動作しない場合があります。
IE10のドラッグアンドドロップのバグは、最近の更新でなおっているようです。
添付ファイル:rtse_win_for_XAMPP-20130904.zip
添付ファイル:rtse_win-20130903.zip
添付ファイル:rtse-20130903.zip
添付ファイル:rtse_win-20130704.zip
更新履歴
- ''2013年9月4日:'' Windows用XAMPPで用いるパッケージングを作成。更新ボタンを作成し、RTシステムエディタで変更が反映されるように修正。
- ''2013年9月3日:'' 簡易サーバーの公開ポート番号を指定できるように変更。RTSプロファイルの生成時のバグを修正。SVGの保存時のバグを修正し、ダウンロードようのウィンドウが出るように修正。rtse-20130903.zipについては、xamppをWebサーバーとして利用できるようにディレクトリ構成を修正。
- ''2013年7月9日:'' RTSプロファイルの生成と読み込みの簡易実装。
- ''2013年7月4日:'' 不具合修正とプロファイルをキャッシュするように変更。RTSプロファイルの生成(コンポーネント部のみ)への対応実装中。(コネクション部の生成には未対応)
- ''2013年7月1日:'' コンポーネントのエラー状態表示とリセット機能の追加
- ''2013年6月28日:'' 初期版の公開
既存Webサーバーを利用してインストールする方法
RTSEoWでは、簡易CGIサーバーを利用すると簡単に動作確認することができますが、既に、XAMPP等を利用されている場合に、スクリプト版を利用する方法について説明します。
まず、rtse-20130903.zip をダウンロードして展開してください。展開すると cgi-bin と rtse というディレクトリがあることを確認してください。
RTSEoWでは、RTコンポーネントへのアクセスはCGIで行いますので、cgi-bin以下のファイルをCGIが起動できるディレクトリにコピーする必要があります。通常、/cgi-bin で設定されていると思いますので、その場所にファイルをコピーするか、rtshなどの名前のディレクトリを作って、そこにコピーするようにしてください。
また、通常のWebサーバーでは、.exeや.pyのファイルはCGIとして起動できないと思いますので、httpd.confの
AddHandler cgi-script .cgi .pl
の行を
AddHandler cgi-script .cgi .pl .asp .py .exe
のように修正して、Webサーバーを再起動してください。
CGIの動作確認は、http://localhost/cgi-bin/rtsh/rtsh.py のようにCGIのファイルをWebブラウザでアクセスすると、
No such command: help
のようなメッセージが表示されれば大丈夫だと思います。
次に、rtseのディレクトリ以下を、htdocsの下などにコピーします。ここで、index.htmlとrtsprofile.htmlを上記で設定したCGIの16行目あたりにある。
<script type="text/javascript"> //rtsh_com="/cgi-bin/rtsh.exe"; rtsh_com="/cgi-bin/rtsh/rtsh.py"; // ←この行を書き換える </script>
という記述を自分の設定したCGIスクリプトのパスに書き換えます。
以上で、RTSEoWの設定は終了ですので、Webブラウザからアクセスしてみてください。
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