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Android端末 MK808
最近、スティック型Android端末の値段も下がり、ある程度のパフォーマンスのあるものが低価格で購入できるようになりました。
そこで、低価格のLinux端末ということで、MK808を購入してPicuntuを導入したいと思います。
というわけで、Amazonにて、MK808を購入してみました。
後からいろいろ情報を収集してわかったのですが、MK808にはいろんなバージョンがあり、ファームウェアによっては、最初から導入してあるWi-FiやBluetoothが動かなくなるものがあるようです。
私が購入したものは、Amazonのサイトでは、MK808としか記載されたいませんでしたので、てっきりオリジナルだと思って注文してしまいました。結果的には、MK808Bというもので、WifiのチップもBluetoothのチップのMediatekだったので、クローンと呼ばれているどれかのようです。
私の場合、不用意にファームウェアの上書きをしてしまった(間違って実行を押してしまったのですが)ので、しばらくAndroid上でもWi-FiもBluetoothの使用できない状態でした。(今となっては、このトラブルのおかげで色々な知識がついたのですが、、、、)最後に試したMK809II用のファームウェアが適合してくれましたので、何とかデュアルブートで運用できるようになりました。
せっかく多くのトラブルに見舞われましたので、メモとして残しておきたいと思います。このサイトでは、MK808用に開発されているPicuntuの導入とOpenRTM-aist-1.1.0の導入まで行っていきたいと思います。
今まで調べた中で主な情報源は、下記の通りです。
情報源
MK808の初期設定
取り合えす、購入したMK808を開封して、動作確認を行います。マニュアルは一応ありますが、何も見ずにモニタのHDMIとMK808を付属のケーブルで接続し、タッチパッド付のUSBキーボードを、miniHDMIの反対側にあるUSB Aに接続し、その横の電源用USBポート(USB miniB)に接続して、ACアダプタに接続します。
MK808には、もう1つサイドに「OTG」と記載のあるUSB miniBのポートがありますが、ここに電源を接続しても起動します。このポートはUSBホストにも、PCとの接続用にもなっています。ファームウェアの書き換え時にPCと「OTG」を接続していれば、電源用のUSBポートには何も刺さなくても動作するようです。
しばらくすると、Andoridのトップ画面になりますので、Wi-Fiの設定を行って、Webブラウザを起動して正常にアクセスできることを確認します。
ここまでは、初期不良がなければ問題なく進むと思います。私の場合もここまでは、問題なしでした。
ファームウェアをアップデートする
MK808をLinux端末として利用するように、まず、ファームウェアをアップデートします。
入手したMK808のWifiチップセットの確認
現在販売されているMK808には、いろいろなバージョンがあることが知られています。これは、オリジナルのMK808には、Bluetoothのチップセットがのっていませんでしたが、現在販売されてる多くのMK808には、「Bluetooth対応」と謳ったものが見受けられるのでわかると思います。
Wifiチップセットの詳細は、上述の「Wi-Fi Chipset 一覧」のリンクを参照していただければよいのでが、MK808については、大体下記のようになっています。
Device Name | Wifi Chipset | Bluetooth Chipset |
---|---|---|
MK808 | Broadcom 4329 | N/A |
MK808-B | Broadcom 4330 | Broadcom 4330 |
MK808-B 'clone' | Mediatek MT5931 | Mediatek MT6622 |
MK080-B 'Sunvel' | Mediatek MT5931 | Mediatek MT6622 |
私の場合には、結局、殻割りして目視で確認しました。
ファームウェアの入手
ファームウェアは、いろいろな人がカスタマイズして作成しているようですが、私が入手したバージョンのMK808のWifiとBTチップセットに対応しているものがありませんでした。(正確には、見つけてはいたのですが、インストールできなかったり、Blutoothのみ認識していなかったりしています)
Wifiが使えないかどうかは、入手した端末次第ですので、自己責任で確認してください。
ファームウェアについては、メーカーなどがオフィシャルに公開しているものもあるようですが、その他にカスタム化したものを公開していただいている方もいらっしゃいます。ファームウェアの入手には、フォーラム(登録が必要ですが)が一番早いと思います。
私がダウンロードしてためしたファームウェアは下記の通りです。
- ''動作せずまたはインストールに失敗''
ファイル名 入手先 [VonDroid.com]-[VonDroid.com]-ROM STOCK MK808B CLONE #1.zip VonDroid.com [VonDroid.com]-[VonDroid.com]-SunVel_I808_mk808_upgrade.zip VonDroid.com mk808b_sunvel_1080_kernel.zip http://www.freaktab.com mk808b_sunvel_clone_finless_17.zip http://www.freaktab.com mk808b_v1_clone_finless_17.zip http://www.freaktab.com
- ''動作するが、Wifi,Bluetoothともに使用不可''
ファイル名 入手先 [VonDroid.com]-[VonDroid.com]-update.zip VonDroid.com [VonDroid.com]-update_mk808b_v404j2401.img.zip VonDroid.com mk808_finless_17c.zip http://www.freaktab.com mk808_finless16.zip http://www.freaktab.com MK808_fw_20130110_rooted_PicUntu_dual_boot_v0_1.zip http://www.freaktab.com mk808b_finless_17.zip http://www.freaktab.com mk808b_finless_21.zip http://www.freaktab.com t428_stock_rom.zip http://www.freaktab.com update_mk808_411_300j1_121026(rooted).rar http://tabletrepublic.com/forum/mk808/mk808-firmware-download-3065.html MK808_MinixHFW_2.2.3_720p.img
- ''Wifiのみ動作''
ファイル名 入手先 [VonDroid.com]-MK802IIIS8B.zip VonDroid.com imito_mx1_2_finless_20_jb422.zip http://www.freaktab.com snakerom 4.2.2 rikomagic stock rom 22 july 2013.zip
- ''WifiもBluetoothも動作''
ファイル名 入手先 Cxy_rk30_mk808b_130710.zip http://www.4shared.com/zip/Kblk9BXe/Cxy_rk30_mk808b_130710.html
また、ファームウェアには、1つのイメージファイルになっていて、メーカ配布のRKBatchTool(v.1.5)を用いるものとROM Flash Tool (ver.1.7など)を用いるものがあります。後者のものは、ブートローダー、ブートイメージ、カーネルイメージ、リカバリイメージ、システムイメージのように細分化されていますので、Picuntuをデュアルブートで使用したい場合には、こちらのイメージを使う必要があります。
前者のイメージファイルを、後者のツールで使えるようにするツールもありますので、それを活用するとよいようです。
私の場合には、WifiとBlutoothが両社とも使えるイメージが1つしかなく、前者のイメージファイルのみでしたので、MydroidDevTool_v1.0というツールで分割することができました。このツールは、http://www.rockchipfirmware.com/developer-tools からダウンロードできます。
ファームウェアの更新準備
MK808のファームウェアを更新する前に、何かトラブルがあっても対処できるように機材をそろえておきましょう。私の場合、下記の機材を使いました。
- Windows7の動作するPC
- 上記でダウンロードしたファームウェア(RKAndroidTool v1.35を含む)
- 個別ON/OFFスイッチ付のUSBハブ
- MK808のリセットスイッチ用のピン(クリップを延ばしたものでOK)
- microSDカード 16G(最低4Gで大丈夫そうですが、GUIが必要なら8G以上でしょう)
- microSDカードリーダ(私は、ELECOM MR-S01-SMC06BKにしました)
- Linuxの動作環境(PicuntuのRootFS作成のため、VMwareでも大丈夫でした)
ファームウェアの更新
準備だがととのったら、ファームウェアを更新してみます。詳しいやり方は写真付きで公開されているこちらのサイトの方がよいかもしれません。
私が行った手順を簡単に説明します。
- ダウンロードしたファームウェアを展開し、driversのフォルダを確認して、自分の使ているWindows用のドライバがあることを確認。
- MK808のリセットボタンがある穴(本体の裏側でHDMIのコネクタを自分の方に向けた時に、右側の穴です)にリセット用のピンを差し込んで、リセットボタンを押したままにして、OTGポートとPCのUSBポートを接続します。この作業が私には面倒でしたので、スイッチ付のUSBハブを使い、リセットボタンを押しながらスイッチをONにしました。
- MK808はリセットボタンを押したまま通電させるとファームウェアの書き換えモードで起動します。そのときに、PC側では、新たなデバイスを発見しドライバをインストールし始めますので、最初に確認したドライバを指定してインストールします。
- 次に、ファームウェアを更新するためにROM Flash Tool.exeを起動します。PCがMK808を認識し、ファームウェアを更新できる状態であれば、ツールの下のメッセージエリアに「''Found RKAndroid Loader Rock Usb''」と出ていると思います。
- これで「Flash ROM」というボタンを押せば、ファームウェアの更新が始まります。更新終了後は、MK808が勝手に再起動します。
- 再起動後、更新されたファームウェアで起動していることを確認します。私の場合、何故か最初に更新したときは再起動後、MK808が固まってしまいました。このとき、私は、MK808を分解していろいろいじり倒してしまったのですが、結果的に、再度、ファームウェアを更新してしまえば、問題なく再起動していました。(UG802でも同様の手順でためしたのですが、強制的に2度更新すれば、問題なく使用できています。)
更新したファームウェアの動作確認
ファームウェアの更新が成功したら、動作の確認をしましょう。前述したようにファーウェアによっては、Wifi, Bluetoothが利用できない場合があります。私の場合も、Wifiのドライバが正常にインストールされていなかったり、両できるが、Androidのroot権限がなかったりしていました。
Mk808をPicuntuのみにして動作させることにした場合には、この更新されたファーウェアがどうであろうと関係ないのですが、デュアルブート(正確には、Picuntuを起動するには、一旦、Andoridを起動させる必要がるのですが)で利用する場合には、Androidでroot権限を取得している必要があります。
私は、デュアルブートで利用したいと思いましたので、rootの取得確認、Terminalアプリのインストール、リカバリモードへの再起動アプリのインストールを行っています。もちろん、Wifi,Bluetoothの動作確認を行っています。動作確認状況は、前述のリストを参照してください。
ここまでできたら、Piucuntuのインストールに進みます。
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